かにめし

長万部」到着は15:22。この次の「北斗14号」に乗るにはたった5分の時間しかない。それまでにかにめしを買わなければならない。普通にホームの売店で売っているものと思いきや、ホームに売店自体なかった。
(つ∀`)あちゃー
北海道の駅はホント、ホームに売店がないのね。仕方なく駅前にあるというかにめしの老舗「かなや」まで行くことに。この時ホームに流れるアナウンスで「…は4分ほど遅れております」と言っていたが、どっち方面の列車のことか聴き取れず、それどころではないとホームの階段を駆け上がった。
階段を駆け上がり、改札への階段を降りる途中で「かなや」のかにめしを大量に持った人とすれ違う。もしかすると特急の車内で予約した人の分を車内に運び入れるためのかにめしなのだろう、と思った。もしかしたら余分に持っているかもしれないから、この場で買えるのかな?とも思ったが、正攻法で買いに行くことにした。
階段を下りて改札を目の前にして問題が。洞爺函館間の自由席特急券で来たので、ここで改札を出ると途中下車になってしまう。基本的に途中下車は認められないはず。だが、駅員は「各駅での来たの?」と訊くと、改札を通してくれた。
(・∀・)
なんと心優しい。その足で駅前の通りの向こうの「かなや」へ。足元は雪が微妙に融け出していて滑る。足元に注意しながらちょっと離れた「かなや」の店内に駆け込む。


「かなや」でかにめしを一つ注文する。もしかしてタイミングが悪かったのかもしれない。おそらく5分しかない待ち時間でかにめしを買いに来る人間もいないのだろうか、出てくるまでに時間がかかった。この時点で「北斗14号」の到着する15:27になってしまった。もはや先ほどの遅れを告げるアナウンスが「北斗14号」であることを祈るのみである。
かにめしを購入後、急いで駅に戻る、信号のところには運悪い事に警官が2,3人いたが、かまってる暇なく赤信号の歩行者信号を無視して突っ切った。
駅構内に駆け込み、改札の先ほどの駅員に尋ねると、確かに遅れているのは「北斗14号」だった。助かった。再び自由席特急券で入場し、ホームへの階段を下りる。



長万部駅】嬉しい誤算で時間が空いてので撮影する時間もできた。隣のホームには函館本線を走ると思われるキハ車両も。
ホームに下りて3分ほどして「北斗14号」が入線してきた。車両編成上、だいたい1番後方の車両は禁煙自由席車両であることが多いので、その車両に乗り込む。車内は混んでるわけでも空いているわけでもなく、窓際に座れる席もいくつか空いていたので、「函館」への進行上、海岸線が見られる左側の窓側の座席に座る。


「北斗14号」の座席に座るやいなや、辛抱たまらん、といった具合でかにめしの入った袋からエモノを取り出す。いまだに何も食べてなかったので。


【かにめし】1,000円。駅弁の中でもかにめしの人気は高い。
別に何も食べていない腹にとって食べれれば何でも美味いと思うのだろうが、それに輪をかけて美味い。
(*´Д`)
一気に平らげてしまった。実に美味かった。というか、新幹線に乗ってもあまり車内で食べたことがなかったが、駅弁をこう外の景色を見ながら食べるのもなかなか良いなぁと思った。