談合坂SA

意外にも深い眠りに入っていたらしい。そう思ったのはバスが再び速度を緩めた時だった。
バスが再び停車したところで目が覚めた。あぁ、着いたんだ、と思って顔を上げたら談合坂SAだった。時間は5:10頃。
3回目の休憩があったのか…。このまま一気に東京入りしてくれれば清清しく起きれたものを…。仕方ないのでもう一度伸びをして、さすがにこれ以上は休憩はないだろうなぁと入念に。
ここで運転手の交代か何かあるのだろうか、バスの関係者と思しき人物が加わって話をし出した。それもかなりうるさい…。しかもこんな会話つきで…。



男「豊橋あったんですか?」


運転手「あった。」


男「そりゃ最悪でしたね。」


「こっち回ってくるの。」



その男、とんでもない言葉を平然と吐きやがった。悪かったな、豊橋から乗り込んで。
だったら東名を清水で降りて国道52号を甲府へ向かって北上してそれから中央道に流入すればよかったじゃんかよ。こっちが最悪だ。あー気分悪い。
しかもどうやら諏訪湖SAで感じた違和感は、ハイビームからの復帰ではなく、単に玉切れらしい。大丈夫なのかよ、おい。
もうあまり考えたくなくなってきた。とにかくこのうるさいしゃべり声の男から早く解放されたい一心で発車と同時に深く眠りについた。